「仙台教区サポートセンター」は、東日本大震災被災地域の復興支援活動のため、カリタスジャパンの支援を受け、カトリック仙台司教区によって設置されました。支援対象は教会や信徒に限定せず、社会全体を対象としています。

ボランティアさんからの便り〜2015夏 その2〜

いつもご支援ありがとうございます。
昨日から、大雨により各地で大変な被害が出ています。
宮城県には、11日12時現在も大雨特別警報が出ています。
仙台では雨が止みましたが、まだ危険な状態は続いているということです。
今日は震災から4年半の月命日、そんな日にこのような大きな災害が発生し、テレビの映像を通して震災の記憶と重ねている方も多いかと思います。
行方不明になっている方々が早く見つかりますように、そして、これ以上被害が大きくなりませんようにと祈っています。


昨日に続き、暁星高校の皆さんの、夏のボランティア体験記2回目です。


*****

 僕は3・11が起きた一年後、東北の震災地を訪れた。当時の震災地はほとんど復興している様子もなくがれきが延々と散乱し、海にあるべき船が陸に、陸を走るはずの車が建物の上にという無残な光景だった。この地はどうなってしまうのか。僕は東北の被災地が復興するには何世紀もかかるのではないかと思った。これが当時中2だった僕の率直な思いであった。
 そして僕は高校生となった。中学生とはまた違う環境に置かれ、大人に近づいていることを少し自覚していった。2年生になり、漸く自分にも何か出来るのではないかと思い始め、夏のボランティアに申し込んだ次第である。

 初めてのボランティア活動ということもあり、かなり緊張した。責任感が重くのしかかった。行きの新幹線では引率の先生が皆を和ませてくださった。また途中のバスで偶然同級生に会った。彼はボランティアの経験が豊富で、僕と同じ米川ベースに向かうということだった。僕はボランティアについて気になっていたことを全て彼に質問し、彼は快く全ての質問に答えてくれた。こうしたこともあり、僕はただただ緊張するのではなく、良い緊張感を持って米川に向かうことができた。

 米川でのボランティアは草刈りから始まった。僕たちは黙々と草刈りを行った。その時からだろう、僕の緊張はみるみる“やる気”へと変わっていった。そして別のグループが活動から帰ってきた。色々な人たちが来ていることは承知だったが、ボランティアに来ている人たちに共通点が二つあった。それは素直さと優しさである。人の意見を素直に聞き、優しさをもって対応する。まさしくボランティアに必要な精神である。僕はそこに来ている人たち全員が自分の見習うべき人たちだと思った。こうして初日は静かに終わった。

 二日目、僕たちはイチゴ農家のもとへ行った。この農家も津波によって被災した。その結果、栽培できるイチゴがかなり限られてしまったという。僕たちはイチゴの苗の葉を取るという作業を行った。かなり精密な作業だった。また情けない話ではあるが、作業をする体勢がかなり辛かった。被災する前は今ある苗をはるかに超える数があったかと思うと、食物を育てることの大変さを痛感した。

 三日目は午前中に傾聴ボランティアに行った。傾聴に来られる方々とどのような話をしたら良いかあれこれ考えていたが、その心配は必要なかった。おしゃべり好きで元気な方々だった。しかし別の問題が発生した。東北弁が全く理解できず、僕達はテンポ良く会話をすることができなかった。午後は傾聴に来られた方々の買い物の手伝いをした。ここでやっと自分は多少は役に立っていると感じた。しかし、その頃にはもう別れの時間が迫っていた。もっと時間があれば、という思いだった。

 本格的な活動日としては最後になる四日目、僕は一番避けなければならない事態を招いてしまった。体調を崩してしまったのである。ボランティアに行く前から体調不良になることだけは絶対に避けたいと思っていたが、僕の自己管理不足によりこのような事態となってしまった。ベースのスタッフの方々が親切に対応してくださった。申し訳ない気持ちでいっぱいだった。そして役に立てないどころか迷惑をかけてしまっている自分の無力さを知り悔しかった。

 こうしてボランティア活動は終わってしまった。帰る時も自分は迷惑をかけ、役立てなかったと強い自己嫌悪に陥った。ただこれほど人の役に立ちたいと強く思ったこと、素直さと優しさを大切に思う人たちに接することができたことは僕にとって貴重な経験であり、僕の人生観を変えたことは確かである。

 人は必ず助けを必要とする。どんなに小さなことであれ、助けを必要としている人がいれば手を差しのべる、寄り添う、この精神をいつまでも忘れずに過ごしていきたい。
(高2 D.N)


 震災から四年半が経とうとしている東北を訪れた。僕にとって二度目の被災地訪問、そして二度目のボランティアである。前回の活動からみて大きな違いがあった。高校生になると同時に訪れた去年の春と比べて今年の夏は、復興支援よりも産業支援をより多く行った。獲れた昆布を出荷用に加工していく作業や牡蠣の殻に付着したフジツボを取り除く作業などである。がれき踏み抜き防止用の長靴等、準備万端で挑んだ僕はいささか拍子抜けだった。おかしな表現だが、加工工場のアルバイトのような仕事が本当にボランティアと呼べるのだろうか、と悩んだ。そんな僕に答えをくれたのは、宮城県の地方新聞、河北新報だった。人口現象について取り上げた記事によると、震災前後で石巻市からは一万人以上の人々がいなくなってしまったという。人手が不足している東北において、直接復興に関わる作業以外にも労働力として貢献するという方法があることを学んだ。三度目に被災地を訪れた時に少しでも人手が増えていればいいし、自分もその一人になれたらいいと思う。
(高2 U.Y)


 



ボランティアについては
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代表email:sendaidsc@gmail.com
ボランティア受付用email:sdscvol@gmail.com

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