「仙台教区サポートセンター」は、東日本大震災被災地域の復興支援活動のため、カリタスジャパンの支援を受け、カトリック仙台司教区によって設置されました。支援対象は教会や信徒に限定せず、社会全体を対象としています。

ボランティアさんからの便り〜2015夏・その3〜

いつもご支援ありがとうございます。
暁星高校の生徒さんの夏のボランティア体験記、3回目です。
若い人たちは真剣にいろいろなことを考えているのだなと、いつも感心させられます。

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「積極性とボランティアと」

 昔から僕はあまり積極性のある人間ではない。自分から意見や案を出したり、初対面の人に自分の方から話しかけたりというのは好まないし、苦手だ。他の人がなにかをしてくれるのを、どうしても待ってしまう。今回の活動は、そんな自分の積極性について再度考える機会となった。
 この夏、僕はボランティアとして宮城県の登米市にあるカリタス米川ベースに行った。志望動機、なんていう明確なものはなく、学校から渡されたボランティアのお知らせに少し興味を惹かれたということと、それを伝えた親からの「貴重な高校時代の夏休み、予定もないのだし、ボランティアはとてもいいと思うよ。ぜひ行ってきなさい」という後押しがあったことから、参加することに決めた。
 現地では3日間活動をした。僕がやった仕事は全て農業、漁業に関することだった。イチゴの葉取りや、よくおでんなどに入っている結び昆布を作ったりと、普通では体験できないようなことをさせてもらった。普段自分が何気なく食べているものが、沢山の過程を経て作られているのを知り、ありがたいという気持ちでいっぱいになった。

 活動で行った場所の一つにとても海が近いところがあったのだが、そこの周辺にある山は高さ20メートルくらいのところまで木が全く生えていなかった。これはつまり、津波がその高さ分の木を全部流し取ってしまったということらしい。それを見て、津波の大きさ、そして木を根こそぎ取ってしまうほどの力が想像できた。20メートルといったら一番思い浮かべやすいのは、やはりガンダムだろう。ガンダムが横にずっしり並んで襲ってくるようなものだ。恐ろしい限りである。しかし本当に、海の近くにいて、大きな地震があった時は落ち着いて行動しなければならないなと思った。自分の周りに普通に存在し、これからも勿論あるものだと思っていたものが突然奪われてしまう。それは家かもしれないし、思い出の物かもしれない。あるいは大切な家族かもしれない。とても悲しいことだ。その悲しみをともにわかちあい、共有し、少しでもその心を和らげることこそが、ボランティアの働きなのだと思う。

「自分自身の目で見、自分自身の心で感じる人は、とても少ない」という天才物理学者アインシュタインの名言がある。現実に起こっていることを考察するとき、自分自身の目で見て、自分自身の考えで判断しているだろうか? そうしている人は少ないという。ますます複雑化していく現代社会において、全てを自分で判断できる人は確かにいない。しかしだからと言って他人の考えにばかり依存し続けると、自己判断力が低下する。僕はその自己判断力こそが積極性の増加に直結するのだと思う。正しい道を自分自身で導き出すことで、何をすべきなのかが他人よりも早く分かる、その力こそまさに積極性というものだろう。「自分自身の目で見」とあるが、今回僕はまさに自分の目で被災地を見てきた。これは揺るがない確かな物であり、誇れるものだ。「百聞は一見に如かず。」脳裏に焼き付けた光景は、何よりも正確なのである。

 この積極性は、ボランティアに参加した人がみんな持っているのだと思う。被災地の人を少しでもいいから助けたい。そんな意志を持った人々が集まるボランティアは素晴らしいものだと心から思う。一人では10しかできないことでも、同じ目的を持った人が百人集まれば1000もすることができる。それはあたりまえのようで、とてもすごいことだ。その様なボランティアに参加出来て良かったと思う。最初は何気なく参加したボランティアだったが、現地の人々や全国から来た人々と出会い、自分自身の考えで動き、積極的に行動をするということの大切さに気付いた時間となった。今後も機会があれば行きたいと思う。
(高1 Y.A)

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