「仙台教区サポートセンター」は、東日本大震災被災地域の復興支援活動のため、カリタスジャパンの支援を受け、カトリック仙台司教区によって設置されました。支援対象は教会や信徒に限定せず、社会全体を対象としています。

ボランティアさんからの便り

いつもご支援ありがとうございます。

神奈川県横浜市のカトリック戸塚教会では、「戸塚お茶っこ隊」として月に2度、石巻ベースにボランティアを派遣してくださっています。足を運べないけれど何かしたいというお気持ちのある方が「ケーキ隊」としてお菓子を作ってくださり、ボランティアさんはそれを預かって石巻ベースのお茶っこに参加してくださるのです。今回は「お茶っこ隊」としてご参加くださった方の体験報告をお寄せいただきましたのでご紹介します。

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「お茶っこに参加して」

今日は12月11日、月命日の日。
お茶っこに参加して1ヵ月経ちました。行きは鈍行で7時間、川や紅葉の山をいくつも越え、どの木も重そうに実をつけた柿が青い空によく映えていました。石巻ベースに行くのは翌日で、仙台で1泊。仙台の街は大きく駅の周りに渋谷、新宿、築地がぎゅっと集まったようでした。
次の朝、同行するAさんとの待ち合わせ時間まで朝市をのぞき、おでんの具を宅急便で送り、石巻ベースにガーベラを買いました。(後日おでんは家族に大好評!)
Aさんと仙台名物牛タンを食べ、仙石線で陸前山下に向かいました。松島は海にぽこぽこまるい島が浮かび、反対には同じようなまるい低い山が並んでいました。
私の実家は信州で、天を突くようなとんがった山ばかりなので心惹かれました。
途中、まだ造成中で大きな重機が入っているところや、新築の街があり、4年経ってもまだ道半ばのようです。
石巻ベースでは、スタッフが忙しそうに活動されていて、私たちも荷物を置いてすぐにオープンスペースに参加しました。
住民の方々は、編み物、クラフトをしながらおしゃべりをしたり、スタッフと話し込んだりそれぞれ過ごしています。ブローチを教えてもらいましたが、不器用さを笑われて結局出来上がっていたものをもらいました。
話の中で「ぴーちゃんになったから・・・」など「ぴーちゃん」が何度も出てくるので聞けば、ひいおばあちゃんが「ぴーちゃん」とのこと。なんともかわいい言葉です。
ベースでの生活は、朝は6時半に起きて坂を上ったところにある赤い屋根の小さな石巻教会でミサにあずかり、朝食、ミーティング、掃除、仮設のお茶っこに行きお茶のセッティング、みなさんの様子を見ながら話に参加、片付けてベースに帰り、一日の振り返り、夕食、片付け、自由時間(近くのお風呂に行きました)。
仮設住宅は、周りに何もなく灰色の建物は収容所のようでした。
スタッフのシスターの話では、4年経ってぽつりぽつりと当日の話をすることが出てきたとのこと。お茶っこの中でも世間話で笑っている間に、4日間電柱にしがみついていたというおじいさん、ずぶぬれでお寺の下で毛布にくるまっていた、電車で被災し、しばらくしてから避難所に行くと既に段ボールで仕切られ知り合いもおらず、親戚を頼って行くと「生きていたの!」とみんなに言われたという女性。耳が遠い男性を「この人は奥さんを亡くしてしまったから耳も悪くなるさ。でも見つかって良かったんだよ。俺はまだ見つかっていない」と教えてくれる人。また、海岸近くには公園を造る計画があるけれどあそこにはまだ見つかっていない人がいる。

仮設住宅でのお茶っこ

2日目には、被災し、奥さんを亡くされたTさんに午前中お話を伺い、午後にはご自宅のあった場所、避難した道筋を案内していただき、今住んでいらっしゃる復興住宅のマンションにお邪魔しました。
避難所の窓から外を見ると、家ごと流れる中に知り合いの女性が手を振っていた、遠くに見える火を頼りに女性2人を励ましながら避難した、ずぶぬれのまま夜を明かすことになり低体温症になる人も多く、みんなで夜が明けるまで必死に声をかけ、体をさすり続けた。
「報道されることはなかったけれど」と1枚の写真を見せてくれました。それは泥だらけになった若いお母さんが泥だらけの子どもの亡骸を抱いている写真でした。「こういうことがいっぱいあった」とおっしゃっていました。
Tさんの家の窓からは、住んでいた家と避難した会館の跡地が見えその向こうは海が広がっていました。朝夕そちらに向かって奥さんに声をかけるそうです。

被災の体験談を聞く

帰る日、シスターが「この辺はこれから海の風が強くてほんとに寒くなるのよ」とおっしゃっていました。
3日間たくさんの話を伺いました。初めは話に入れるのかと心配でしたが、ケーキ隊の皆さんの「ケーキが嬉しい」とどこでも言われたのが話すきっかけとなりました。ありがとうございます。
でもお聞きするだけで何もできません。帰ってから、どうだったと聞かれましたが、話すことができません。お茶っこで出会った人、ひとりひとりの顔が浮かんできます。
会う人会う人身近な人が亡くなっているという経験は初めてでした。一瞬の選択が助かる、助からないという分かれ道になっていた、4年経って立ち上がり、前に行く人まだ動けない人。
ベース長が、もともと家族の基盤が弱かった家はその問題が表面に出てきているとおっしゃっていました。
この支援も期限があるようですが、また新しい場所で知らない人と1から生活をしなければならない不安の中、この場所がなくなってしまったらどうなるのかと思います。
この地震の後にも世界で国内で災害などがありました。早く安心できる生活がその方たちのもとに訪れますようにと祈ります。
そしてお茶っこで会った人は、たくさんの生か死の狭間を体験して生きていてくれたから会うことができた人たちなんだと思います。会えて良かった。
お茶っこに参加する機会を与えてくださった皆さんに感謝します。
横浜市 カトリック戸塚教会信徒 K.

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2015年の1年間、石巻・米川ベースで活動してくださったボランティアさんはのべ939人。2014年に比べて3割減りました。
そんな中で、こうして継続してご支援くださる教会があることは、住民の方にとっても、またスタッフにとっても大変心強いことです。
被災地は復興へと進んでいますが、その中でまた新たな問題も生まれ、辛い思いをしていらっしゃる方がたくさんおられます。
カリタスの各ベースでの活動は、形を変えながらもまだこの先も続いていきます。
これからも支援の糸が途切れず、また、新しい輪を広げていくことができますように、どうぞ皆様のお力をお貸しください。


石巻、米川ベースでのボランティア募集についてはこちらをご覧ください。



ボランティアについては
こちらをご覧下さい。


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FAX番号:022-797-6648
※ボランティアのお申し込みは9:00から15:00の間にお願いします。
代表email:sendaidsc@gmail.com
ボランティア受付用email:sdscvol@gmail.com

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